みずた行政書士事務所:〒818-0056 福岡県筑紫野市二日市北2-3-3-205
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高齢な父の
〈遺言書作成計画〉が失敗した!
独居の高齢父は90代。長男の嫁と折り合いが悪く、長女に世話を頼みたい。
長女は父の気持ちを理解しますが、父と弟との関係修復を試みましたが、元気だった母親の健康状態が悪化。
90歳の父…独居・要介護で町内の長男と疎遠。
高齢父親の相続準備が間に合わなかった例です。
この父は、8年前に母親が亡くなり自宅でひとり暮らしをしています。子どもの長女と長男のふたりです。長女は他県に嫁いでいます。
長男は父親が経営していた店を継ぎ、毎日、父が暮らす自宅兼店舗で仕事をしています。弟は実家近くに住みながら、妻子と暮らしていました。
「父親はいま、週3回のデイサービスに出かけ、自宅にはヘルパーさんに来てもらう毎日です。元気で、ひとり暮らしに不自由もない毎日でした。」
しかし、元気だった父も要支援となり、去年入院してから要介護3と進んでしまいました。自宅の生活に戻りましたが、夜一人で置くのが不安です。
遠方の長女を頼る父、父と弟の関係修復を図りました。
長男の弟は、結婚当初は同居しましたが、嫁と折り合いが悪く、家を出ました。
弟の妻はほとんど実家に顔を出さず、毎日店に通っている弟も、父親の生活には無関心です。父も、関心を示さない弟にはなすこともしないようです。
「弟夫婦に頼りたくない父は、なにかと他県にいる長女に頼ります。弟夫婦と父が疎遠なので、気兼ねなく実家に帰る長女としては弟夫婦がもう少し面倒を見てほしいと不満もあります」
「スムーズな相続のため、遺言書を作成したい」
中村さんの父は90歳と高齢です。相続の心配をしていますが常々、「財産は、長女に」といっています。
「父の財産は自宅と預金です。自宅は120坪あり、評価額は2000万円位です。預金は貯金と父の年金で、同じく2000万円ぐらいです。ただ弟は、他家に嫁いだ長女は困ってもいないようなので、財産はすべて自分がもらうと思っていります」
長女は父の考えを尊重して遺産の分割には、遺言書を書いてもらいたいと希望しています。
「父はすべてを私にといっています。弟とトラブルを避けるために遺言書に理由を書いて遺言を書いておいてほしいと考えています」
そこで、当センターにご相談いただいた時、本来ならば、公正証書遺言を勧たいのですが、父の性格を考え、父に意向を聞きながら下書きして上げた自筆証書遺言を書いてもらうほうが円満に済むと考えました。
遺言は円満な内容にまとめること
父の意向は「長女に全財産を相続させる」という考えですが、弟から不満がでることを予想して、また、他県に暮らす長女には自宅はいらないため、不動産は弟に相続させることに父と話してまとまりました。
当センターのメンバーが同席しアドバイスすると、父も長女も同意して、不動産は弟、預金は長女という分割案に落ち着きました。
父の健康悪化で
遺言書の下書きは無いことに!
事態が急変、遺言書の内容をまとめ、父に書いてもらおうとしていましたが、父が入院してしまいました。退院後は介護施設に入所することになりました。
それから数週間で父親の介護度が5になり、認知も進み、字も書けなくなってしまいました。ちょっと前まで会話もできて、手紙も書いてたのにです。
元気なうちに書いてもらえばよかった
「遺言書のサンプル通りに書いてもらおうとしても、父は書けません。
「あきらめました」もっと早めに遺言書を作っておけばよかったと長女はおもいました。
父が亡くなり相続が発生すれば、弟と遺産分割協議が始まります。弟は長男がすべて相続できるものだと考えていますから、話し合いは難しいとおもいます。
高齢者の健康状態は突然に急変するリスクがあります。当センターは、これまでの数々の経験から遺言書をつくるタイミングを逃さないようにとアドバイスをしてきました。それが、「気になったらすぐ」と申し上げています。
元気なうちに意思を遺言書に残しておけば、親も相続人も後悔することなく、安心して後半の人生を過ごすことができます。
以下のフォームに必要事項をご記入の上、「送信する」ボタンをクリックしてください。