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人生会議(ACP・アドバンスケアプランニング)とは
最近人生会議という言葉をよく聞きます
ます人生会議はACPアドバンスケアプランニングの総称です。
ACPと言われても中々分かないですね。
人生会議とは、もしかすると延命治療について決めないといけないのではないかと思っている方がいるかもしれません。
確かに一部にはそういったものもありますがそれだけではないんです想像してみてください。
もしあなたが将来病気になって自分で決めることが難しい状態になったとしたら、予想できない状態に対して誰がどのようにしてあなたのことを決めるでしょうか。
そして、それはあなたが本当に望むんでいたものなのでしょうか。そんな時に、人生会議を行っていれば家族などと医師スタッフなどがこれまであなたが表明してきた内容に基づいて話し合いを行います。
そして、あなたの大切にしてきたことや大切にこれからしたいことをこれからのあなたの治療に反映することで、して欲しいことや、して欲しくないことなどそういったことを実現することができます。
つまり人生会議とは、万が一の時に備える話し合いです。延命治療をどうするかなどというだけの話ではありません。あなたの希望や大切にしたいこと、あなたが望むことを自ら考えそしてあなたが信頼する人たちと話し合ったりすることが人生会議なのです。
あなたの希望することや大切にしたいこと、それはあなたが望む生活や治療を受けるためにとても重要な役割を果たします。
何かを決めることが重要なのではありません。私たちの心は変わるからこそ色々な人と繰り返し話し合いを重ねていくことが大事なのです。
そして、この人生会議は準備が整っているのであれば誰でも対象になります。当センターもそしてHPをご覧になっているあなたも一緒に具体的にどのような場面で行われているのかをこれからお伝えします。
では、例をあげながら人生会議ということをこれからお話します。
医師:何か難しい話ではなくて、今までどう生きてきたのかと、これから後をどう生きたいのかということを教えていただければと思います。
Aさん:「元気だから、先のことは失礼ながら考えたことないのですけれど、孫や子供から大好きだから、じいちゃんのことは僕たちが見るよと言われ、何かしてほしいことがあれば何でもやるよといわれています。嬉しいですね。」
医師:それでは、これからも過ごしていきたい場所というのは家であって、特にそのお孫さんとか家族のいる家が良いってことですね。
Aさん:はい、そうすることで自分の畑に行ったり、子供たちと笑ったり飛び回ったりすることができるわけです。
医師:Aさんの調子が悪くなった時は、自分の代わりに自分のことを決めてもらう人、例えばあの喋れなくなった時にこの人だったら自分のことを分かってくれるそういった人は、どなたかいらっしゃいますか。
Aさん:「うーん」
医師:ということは、まだあまり話をされてないんですね。
Aさん:まだ先のことだろうと思いながら、少しでも病気にならないように、先生の協力を頂きながら人の役に立って人生を終わりたいなと思っています。まあ、元気で孫たちと一緒に遊んで終わりたいという気持ちです。
2年ほど前、大きな病気になったんですが、その時は本当に助かるかどうかと思いましたが、早期に見つけてもらい手当てしていただけたので今こうして過ごせています。その時は本当にベッドから降りて歩くぐらいに体が弱っちゃって自分の年を気にしてなかったです。初めて弱ってきたなと実感しました。
医者:そういう時に支えになったものとか、支えになった人はありましたか。
Aさん:やはり1番大事にしたのは、主治医の先生ですね。それと、あとは家族と妻や子供や孫たちが応援してくれました。入院していても、みんなが色々と連絡をくれました。その言葉が励みになりました。私は、終活のために身辺整理を、2、3年前から施設に来たのを機会に始めています。その中で、自分の色々な書類などの目録を作って昔の自分の思いを綴ったりして、それを娘にはパソコンの中のどこに入れているか、暗証番号を教えています。万一の時は全部それを見てくれという話をしています。
医者:そうですねえ。そうやって娘さん達には気持ちを伝えていることはもすごく大事ですよ。でも、もっと娘さんとか周りのご家族の方にも前もっていろいろな話をしていると、自分の大切な価値観や、自分の大事にしてることなど、そういったお話が先に伝わっていると何か調子が悪くなった時とかに娘さんがお父さんの代わりに、お父さんだったらきっとこの方法を選ぶだろうなとか、お父さんらしいことはこういうことだろうとか、そうしたことの判断をしてもらえるかもしれませんね。
Aさん:そうですね、本当に自分じゃ何もできなくなりますからね。
医者:それでは、今回お話しした将来の準備などの心づもりのことお聞きしました。これは、今お話ししたことが全てではないのだと思いますが、こうしたお話をこれからも繰り返し行っていきましょう。また、このようなお話しする中で、自分がこう思っているのだということに気づき、あと話をされたことを私も記録をして、それをまた上書きしていくことで、新しい思いがでてくればあということを繰り返ししていければと思っています。
Aさん:よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
Aさんお家族:ACPという言葉を聞くとやはりこう人生の最終段階というイメージを持ちがちですが、家族の場合は後ろ向きのものではなくその時その時に親が望むことを実現させていくものだったように思います。
医者:なるほどご家族にとっては、いま1つ1つ実現できたものっていうのが宝になりましたね。
Aさんの家族:介護する側もそういった時間を生み出すようになってからご家族が笑顔で過ごせる時間が作れたというのは支えてくださった周りの皆様のおかげでもあると思います。
医者:ご家族がこうして笑顔ではいお話をしていただいているのはAさんも嬉しい思いでいらっしゃったと思います。
今日は貴重なお話をありがとうございましたありがとうございました。Aさんが大切にしていることや望みは医療やケアを受ける側の皆様にとっても、それは人それぞれだと思います。
だからじっくりと丁寧に何度も何度も話合いを重ねて、ご家族は医療従事者の方とされてください。それが人生会議の目的だと考えます。
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