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終活ともしもに備える葬儀・墓じまい

終活でみなさんが最初に検討されるお墓問題、

その「お墓選びで後悔しない方法」についてのお話です。

 

じっくり考えたい「お墓選び」

 

最近は、「遺骨はどこかに散骨してくれればいい」と、軽く考える人もいますが、葬儀と同じで、お墓や供養する方法は、ご自身と残される家族のために、しっかりと考えたい大切な事柄です。

 

お墓とは何かということですが、お墓(仏壇・仏具など)はいわゆる民法で「祭祀財産」として区分しており、預貯金等の相続財産ではないという点です。

 

そのため、祭祀承継者(=お墓など祭祀財産を引き継ぐ人)は必ずしも相続人でなくてもよいということになっています。

つまり、相続人ではない親族でも祭祀承継者になることができるのです。

なお、祭祀承継者は原則1人だけとされています。

生前の口頭での指名や遺言書による指定、あるいは地域の慣習によっても決まりますが、特に指定がなく、話し合いで決まらない場合には家庭裁判所での調停や審判によって決定します。

 

祭祀を承継し管理している人(=祭祀主宰者という)は、そのお墓に誰を入れるか入れないかを決めることができます。

よく「親と同じお墓に入れますか」という質問を受けることがありますが、墓地の規約の範囲内で祭祀主宰者が認めれば、同じお墓に入れるということになります。

 

現在、入るお墓がない人は、「すでにある親族のお墓に入る」か、「新しいお墓を購入する」するかを選択することにとなるでしょう。

 

よく生前にお墓を購入する人もいますが、そのメリット、デメリットを知っておくことは大切です。

メリットとしてはご自身で望むお墓を選べること、そして自分の財産で購入することができるということです。

もしも、お墓がなくてお墓の購入などにかかる費用を本人の遺産から支払うよう指定がない場合には誰がその費用を負担するのか、相続人同士で決めることになります。

 

一方、デメリットは一旦購入すると返還や転売をすることが難しく、地震などの自然災害などで破損や倒壊することもあります。ケースによっては、購入後から維持費がかかることもあります。

 

■ミニ解説1.墓地とお墓の種類と概算費用

種類

墓地・霊園とは

寺院墓地の檀家になるには入檀家料が必要になる場合がある。区画を購入するには永大使用料、墓石代や工事費、開眼供養、年間管理費がかかる。永代供養のお墓は、永代供養料が別途必要になる場合がある。お墓を建立する場合は、1区画100万~300万円程度必要。年間管理費は数百円~3万円程度かかる。改葬の場合する場合は開眼供養、墓を更地にする費用などが必要。

永代供養の墓

宗派不問が多い。墓地の管理者が一定期間にわたって遺骨を管理・供養し、期間経過後はほかの遺骨と一緒に供養される。永代供養の期間は墓地により異なる。

・永代供養の墓

 個別・集合・合葬(合祀)タイプがある。永大供養墓は合葬墓とされるケースが多い。合葬墓は5万円から50万円程度。合祀された遺骨の返還はほとんどが不可。

・樹木葬

 墓石の代わりに樹を墓標にしたりする。個人用、家族用、合祀などによって違うが10万~100万円程度。

・納骨堂

 納骨堂のタイプや寺院等の格式や地域によるが、20万円~100万円程度。自動搬送式は管理費が高めになる。

・散骨

 パウダー状にした後に散骨。海洋散骨は10万円から40万円程度。山への散骨は6万円~20万円程度。成層圏への散骨は、30万円程度。宇宙への散骨は50万円~100万円程度。全部散骨せずに一部散骨でもよい。粉骨費用が別途かかる場合がある。

・手元供養

 納骨箱のまま安置したり、ミニ骨壺等に分骨して安置したり、遺骨をネックレスや数珠などに加工して弔う。0円~100万円程度。

 

ご夫婦が入るお墓の契約した場合でご説明します。その墓地の契約は「納骨時から7年間の永代供養」で、先に夫が亡くなり納骨したとします。

*納骨後7年間の永代供養とは、納骨から7年間は個別で安置され、その後は合祀墓に移されて永代にわたって供養される形式の永代供養のことです。

 

7年が経過し、妻が8年目に亡くなった場合、永代供養の期間が終了しているため、そのお墓に入れないという事態も起こるここも考えられます。このようなケースをさけるためには、妻が確実に永代供養の期間に入れるお墓を契約するか、妻が納骨されてから開始する契約の永代供養を選ぶと安心です。

 

親子の場合ではさらに長い期間を想定しておく必要があります。永代供養料はその期間が短いと安く、長いと高くなるのは当然ですが、きちんと説明を受けて短い期間を選ばないようにするべきですから、複数人で入りたい場合には特に注意が必要です。

 

多様化している現代の供養の形を考えお墓選びをする注意点

 

最近の永代供養のお墓は、「永代供養墓」「樹木葬」「納骨堂」が多いようです。「永代供養墓」には、昔ながらの個人が建立するお墓もありますが、一般的に「合葬墓(がっそうぼと読みます)」を指すケースがほとんどです。合葬墓では費用を抑えられますが、他の方の遺骨と一緒の納骨になるため、後から故人の遺骨を返還してもらうということはできません。

 

「樹木葬」や「納骨堂」を選ぶ際は、一つの区画や納骨室の中に最大何柱(何人)分の遺骨が入れられるのか確認しておくことが大切です。

 

「最大8柱」とか、「3柱以上の場合は追加料金が必要」など、墓地によって条件は異なっていますのでしっかり聞いて確認しましょう。

 

海や山などに遺骨を撒く「散骨」では、専門の業者に遺骨をパウダー状にしてもらい、その後所定の場所に散骨します。それを全部散骨してもいいし、一部を散骨して残りを手元供養などにしてもよいのです。なお、条例で散骨が禁止されている場所があるため、個人で判断せず信頼できる業者を通じて散骨することをお勧めします。

 

「手元供養」にも様々な形があります。ミニ骨壺に納めたり、ダイヤモンドやパール、数珠など、様々な加工の仕方もあります。

 

どの方法を選択するにしても、供養する側が納得できることが大切です。すべてを散骨したご家族の中に「故人に手を合わせたくなったとき、どこに向かって手を合わせればいいかわからない」と、悔やんだと話している人がいました。

 

供養の対象がなくなる寂しさを感じたというのです。そのため、散骨をする場合は一部の遺骨を手元供養として残すことも念頭に置いておくことをお勧めします。手元供養の注意点は、手元にあるその遺骨などを最終的にどうするのか、どのタイミングで最後の供養にするのかです。できるだけ長く受け継いでもらいたいと考えても、将来、承継者が「知らない人の遺骨が手元にあるのは気持ちが悪い」と感じてしまうかもしれません。

 

供養の仕方はご家族によってそれぞれです。どのような形であっても本人や供養する側の気持ちを考えたうえで決めることが大切です。

 

墓じまいは親族の意向を確認すること

 

皆様が寺院や霊園などに持っているお墓の権利は、「永代使用権」という権利を購入している、ということです。

もしも祭祀承継者がいない場合は、墓所を更地にして墓地管理者に返還する契約になっています。

いわゆる「墓じまい」と呼ばれています。おひとり様はもちろんのこと、親や先祖代々のお墓がすでにあっても、自分たちは違うお墓に入るつもりなどで今のお墓に祭祀承継者がいないのなら、どのタイミングで墓じまいを実行するのか考えておかなければなりません。

 

墓じまいを検討するときには、最初に親族にお墓の承継は可能かどうかを打診しましょう。

お墓は相続財産ではないため、親族の中でも継ぐことができます。今あるお墓を親族に継いでもらうのが最も円満な方法ですが、確認しても継ぐ人がいないのであれば、いよいよ墓じまいしかない、ということになります。

墓じまいしかない、と納得してもらうためにも、親族に意向を聞いておくのは非常に大事なことです。

 

墓じまいでは、寺院や霊園などの墓地内に永代供養墓があればそこに移すという方法もあります。

同じ墓地管理者と石材店に相談できるので、手続きも遺骨の移動もスムーズです。

 

最も手間がかかるのは、今の墓地ではない場所に遺骨を移転する場合です。

この場合は改葬手続きが必要になります。改葬の順番は下図のとおりです。

 

ミニ解説2.改葬の流れ(すでにお墓がある場合)

 

手続           注意点

1家族や親戚と相談      家族や親戚の理解や了解を得る

2墓地管理者に伝える     墓じまいをする旨を伝える

3新しいお墓の準備      お墓の建立は納骨日に合わせて建てる

4受入証明書を取得      新しい墓地管理者から発行してもらう

5改葬許可申請書を取得    お墓のある市区町村役場から入手する

6埋蔵(埋葬・収蔵)証明書の取得 お墓の墓地管理者から発行してもらう

(改葬許可申請書に署名捺印の場合もある)

7改葬許可証の取得    「受入証明書」「改葬許可申請書」「埋蔵証明書」をお墓のあ
        
     る市区町村役場に提出し発行

8遺骨の取り出し     閉眼供養(魂抜き)をしてもらった後、遺骨を取り出す。事前に寺院等とお墓の閉眼法要の日時を決めて、遺骨の取り出しとお墓の解体工事を石材店に依頼しする。法要費用は2万〜5万円程度。遺骨の取り出し費用は1柱当たり1万〜5万円程度。

9墓所の原状回復  石材店に墓所の更地を依頼。更地費用は墓区画の広さにによるが
          30万〜100万円程度。

10新しいお墓の納骨  新しいお墓の管理者へ改葬許可証を提出し、開眼供養と納骨法
           要を行う。事前に寺院等と納骨法要の日時を 決め、石材店に
           納骨の依頼をする。

墓じまいで皆さんが気にされるのが離檀料。離檀料の額を指定する寺院もありますが、特に決めていない寺院もあります。

しかし、先祖からお付き合いがある寺院では、「今までお世話になり、ありがとうございました」の気持ちを形にして渡したほうがよいかもしれません。

 

大切な「供養する心」

 

墓じまいの後に「もう墓参りに行かなくてよくなった」という声を聞くことがあります。

たとえ永代供養の墓に移したとしても「お墓参りに行ったほうがいいと思います」とお伝えしています。

私たち団塊の世代は、とくに家族に迷惑をかけたくないという意識が強いと感じます。そのためお墓に関して永代供養墓や樹木葬、納骨堂、散骨を希望する人が多いかもしれません。

もちろん、その気持ちは尊いものですが、供養は故人のためだけに行うものではなく、残された人のためでもあります。

 

「墓じまいは、もっときちんと考えて供養していれば」、と後悔する人も多く見ています。

手厚く供養して後悔する人にこれまで会ったことがありません。終活はその点を考えて進めてほしいと思います。

 

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