70歳を越えたら始める終活とは

やさしい終活のすすめ

~家族信託・遺言・後見・死後の準備を行政書士の視点から~

はじめに

「終活(しゅうかつ)」という言葉を聞いたことはありますか? これは、人生の終わりに向けて、自分の希望や思いを整理し、家族に迷惑をかけないように準備することです。最近では、70歳を過ぎた方々が元気なうちに終活を始めることが増えてきました。

終活と聞くと、少し寂しい気持ちになるかもしれません。でも、これは「人生の終わりを考える」だけではなく、「これからの人生を安心して過ごすための準備」でもあるのです。

この文書では、終活に役立つ4つの制度について、やさしく説明していきます。

1. 家族信託(かぞくしんたく)

2. 公正証書遺言(こうせいしょしょゆいごん)

3. 任意後見契約(にんいこうけんけいやく)

4. 死後事務委任契約(しごじむいにんけいやく)

そして、これらの制度をサポートする「行政書士(ぎょうせいしょし)」の役割についてもお話しします。

終活ってなに?

終活とは、自分の人生の最後に向けて、いろいろなことを整理する活動です。たとえば、こんなことがあります。

自分の財産をどう分けるか考える

介護や医療についての希望を伝える

お葬式やお墓のことを決めておく

家族に迷惑をかけないように準備する

終活をすることで、自分の気持ちが整理され、家族も安心できます。元気なうちに始めることが大切です。

家族信託ってなに?

わかりやすく言うと…

家族信託とは、「自分の財産を、信頼できる家族に管理してもらう仕組み」です。たとえば、年をとって判断力が弱くなったときでも、家族が代わりに財産を守ってくれるように、あらかじめ契約しておくのです。

こんな人におすすめ

認知症になる前に、財産の管理をお願いしたい

子どもに財産を少しずつ渡したい

不動産や預金の管理が心配

どんなことができるの?

家族が代わりに銀行の手続きをしてくれる

不動産の売買や修繕をしてくれる

財産を守りながら、必要なときに使ってくれる

注意すること

家族信託は、契約が少し複雑です。信託契約書という書類をしっかり作る必要があります。行政書士などの専門家に相談するのがおすすめです。

 

公正証書遺言ってなに?

わかりやすく言うと…

遺言(ゆいごん)とは、「自分が亡くなったあと、財産をどう分けるか」を書いておくものです。公正証書遺言は、公証人(こうしょうにん)という法律の専門家が作ってくれる、信頼性の高い遺言です。

こんな人におすすめ

家族の間で争いが起きないようにしたい

自分の思いをしっかり残したい

遺言を安全に保管したい

どんなことができるの?

財産を誰にどれだけ渡すか決められる

遺言執行者(ゆいごんしっこうしゃ)を決めて、手続きを任せられる

公証役場で保管されるので、なくす心配がない

注意すること

公正証書遺言を作るには、公証人との打ち合わせが必要です。行政書士が原案を作って、公証人とのやりとりをサポートしてくれます。

任意後見契約ってなに?

わかりやすく言うと…

任意後見契約とは、「もしも判断力が弱くなったときに、信頼できる人に助けてもらう契約」です。たとえば、認知症になったときに、代わりに手続きをしてくれる人を決めておくのです。

こんな人におすすめ

一人暮らしで将来が不安

家族に迷惑をかけたくない

自分の希望に沿った支援を受けたい

どんなことができるの?

銀行や役所の手続きを代わりにしてもらえる

医療や介護の希望を伝えてもらえる

財産の管理を任せられる

注意すること

任意後見契約は、公証役場で契約書を作ります。契約しただけでは効力は発生せず、判断力が低下したときに家庭裁判所が「任意後見監督人」を選ぶことで、契約がスタートします。

死後事務委任契約ってなに?

わかりやすく言うと…

死後事務委任契約とは、「自分が亡くなったあとに必要な手続きを、信頼できる人にお願いする契約」です。たとえば、お葬式や住まいの片づけ、公共料金の解約などを頼めます。

こんな人におすすめ

身寄りが少ない

家族に負担をかけたくない

自分の希望通りに葬儀をしてほしい

どんなことができるの?

葬儀や火葬の手配

医療費や公共料金の支払い

SNSや携帯電話の解約

住まいの片づけや退去手続き

注意すること

死後事務委任契約も、公証役場で契約書を作るのが安心です。行政書士が契約内容を整理して、本人の希望に沿った文書を作成します。

 

行政書士ってどんな人?

行政書士は、法律に関する書類を作る専門家です。終活に関する契約や遺言の作成をサポートすることができます。

行政書士ができること

家族信託の契約書を作る

公正証書遺言の原案を作る

任意後見契約や死後事務委任契約の文案を作る

公証人とのやりとりをサポートする

相続や財産管理の相談にのる

行政書士は、依頼者の気持ちを大切にしながら、法律の力で安心を届ける存在です。

4つの制度を組み合わせると安心!

制度名 いつ使う? 何ができる?

家族信託 生きている間 財産の管理を家族に任せる

任意後見契約 判断力が弱くなったとき 医療・介護・財産管理をお願いする

公正証書遺言 亡くなったあと 財産の分け方を決めておく

死後事務委任契約 亡くなったあと お葬式や手続きをお願いする

この4つを組み合わせることで、「生きている間の安心」から「亡くなったあとの準備」まで、すべてをカバーできます。

おわりに

終活は、人生の終わりを考えるだけではなく、「これからの時間をどう過ごすか」を前向きに考えるための大切な準備です。70歳を過ぎても、まだまだ元気な方はたくさんいらっしゃいます。だからこそ、今のうちに「自分の思い」を形にしておくことが、未来の安心につながります。

家族信託で財産の管理を任せることも、公正証書遺言で自分の意思を残すことも、任意後見契約で将来の不安を減らすことも、死後事務委任契約で家族の負担を軽くすることも――すべては「自分らしく生きる」ための選択です。

行政書士は、そんな皆さんの思いを丁寧に聞き取り、法律の力で形にするお手伝いをします。難しい言葉や手続きも、わかりやすく、やさしくサポートしますので、どうぞ安心してご相談ください。

終活は、決して一人で行うものではありません。家族や専門家と一緒に、少しずつ進めていくことで、きっと心が軽くなり、これからの毎日がもっと穏やかで豊かなものになるはずです。

さあ、あなたらしい終活を、一歩ずつ始めてみませんか?

 

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