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家族信託を安くする方法は“制度の本質を理解したうえで、ムダな工程を削ること”に尽きます。 ただし、安くしすぎると「将来のトラブル」「売却不能」「税務リスク」などが発生するため、 削っていい部分と絶対に削ってはいけない部分を明確にする必要があります。
家族信託を安くする方法(実務で可能な範囲だけ)
1. 家族信託を安くする“本質的な考え方”
家族信託は「オーダーメイドの法律設計」なので、 安くする=設計の複雑さを減らすことです。
つまり、
• 財産を絞る
• 目的を絞る
• 関係者を絞る
• 将来の分岐を減らす
• 不動産を減らす
• 税務の複雑さを減らす
これらを行うことで、費用は大きく下がります。
2. 家族信託を安くする具体的な方法(実務で可能なものだけ)
① 信託財産を預金だけに絞る
不動産が入ると費用は一気に跳ね上がります。
理由:
• 信託登記が必要
• 評価額が高いほど設計が複雑
• 売却時の税務が絡む
• 共有名義だとさらに複雑
預金だけなら、 契約書+口座開設だけで完結するため、費用は半分以下になります。
② 受託者を1名にする
複数受託者はトラブル防止には有効ですが、 設計が複雑になり費用が上がります。
• 共同受託者の権限調整
• 意思決定ルール
• 代表者の指定
• 交代時のルール
これらが増えるため、 受託者は1名が最も安く、最もシンプルです。
③ 信託期間を短くする
信託期間が長いほど、 将来の分岐(受託者交代・財産処理)が増え、設計が複雑になります。
「認知症対策だけ」であれば、 委託者の死亡までで十分です。
④ 信託の目的を“認知症対策”に限定する
目的を増やすほど設計が複雑になります。
例:
• 認知症対策
• 相続対策
• 不動産売却
• 収益物件の管理
• 事業承継
• 共有不動産の整理
これらを全部入れると費用は跳ね上がります。
目的は1つに絞るのが最も安い。
⑤ 不動産は“自宅だけ”にする
収益物件・複数物件・共有名義は費用が跳ね上がります。
自宅だけなら、
• 信託登記がシンプル
• 売却の可能性が低い
• 税務も単純
そのため、費用を大きく抑えられます。
⑥ 受益者を1名にする
受益者が増えると、
• 受益権の割合
• 受益者間の調整
• 受益者変更のルール
• 相続時の受益権の扱い
などが複雑になります。
受益者は委託者本人だけが最も安い。
⑦ 信託監督人をつけない
監督人をつけると、
• 報酬が発生
• 契約書が複雑
• 監督権限の設計が必要
となり費用が上がります。
家族信託は任意後見と違い、 監督人は必須ではありません。
⑧ 公証役場での公正証書化を省略する
公正証書は安心ですが、 費用が 5〜10万円 かかります。
家族信託は、 私文書契約でも完全に有効です。
ただし、 高齢者の意思能力がギリギリの場合は公正証書化が望ましいため、 ケースバイケースです。
⑨ 専門家を“設計だけ”に絞る
家族信託の費用は、
• ヒアリング
• 設計
• 契約書作成
• 登記
• 税務相談
• 家族会議
• アフターフォロー
などの「総合パック」になっていることが多いです。
費用を抑えるなら、 設計+契約書作成だけ依頼し、家族会議や運用は自分で行う という方法があります。
⑩ 家族会議を自分で進める
専門家が家族会議に入ると、 1回あたり 3〜10万円 の追加費用が発生します。
家族関係が良好であれば、 家族会議は自分たちで進めるだけで費用は大きく下がります。
3. 絶対に削ってはいけない部分(削ると危険)
❌ 契約書の質を下げる
安い家族信託のトラブルはほぼこれです。
• 売却できない
• 受託者が暴走
• 税務トラブル
• 相続時に揉める
• 受益者変更ができない
契約書の質は絶対に削ってはいけません。
❌ 不動産の信託を自己流でやる
不動産が絡む家族信託は、 専門家なしでやるとほぼ確実に失敗します。
❌ 税務の確認を省略する
家族信託は税務が複雑です。
• 贈与税
• 所得税
• 相続税
• 固定資産税
• 売却時の譲渡税
税務確認を省略すると、 後から大きなトラブルになります。
4. 家族信託を安くする方法まとめ(最重要ポイント)
● 安くする方法(削っていい部分)
• 信託財産を絞る
• 受託者を1名にする
• 信託期間を短くする
• 目的を絞る
• 不動産を減らす
• 受益者を1名にする
• 監督人をつけない
• 公正証書化を省略
• 家族会議を自分で進める
• 専門家は設計だけ依頼する
● 絶対に削ってはいけない部分
• 契約書の質
• 不動産の信託を自己流でやる
• 税務確認
• 受託者の責任設計
• 信託終了時の処理
5.家族信託を安くするチェックリスト作成
家族信託を安くする最大のポイントは「設計をシンプルにすること」です。 そのままHPに貼れるように、 高齢者にも読みやすい・専門家としての説得力があるチェックリスト形式でまとめます。
家族信託を安くするチェックリスト
(削ってよい部分/削ってはいけない部分が一目でわかる)
✅ 1. 信託の設計をシンプルにする
• 信託財産を絞っている(預金だけ/自宅だけ)
• 受託者を1名にしている
• 受益者を委託者本人だけにしている
• 信託期間を短くしている(委託者の死亡まで)
• 目的を“認知症対策”に限定している
✅ 2. 不動産の扱いを最小限にする
• 収益物件を信託に入れない
• 共有名義の不動産を避けている
• 自宅だけを信託財産にしている
✅ 3. 契約書の構造を簡素化する
• 信託監督人をつけていない
• 公正証書化を省略している(意思能力が十分な場合)
• 将来の分岐(受託者交代など)を最小限にしている
✅ 4. 専門家への依頼範囲を絞る
• 設計+契約書作成だけ依頼している
• 家族会議は自分たちで進めている
• 運用フォローは必要最低限にしている
⚠ 削ってはいけない部分(ここを削ると危険)
❌ 契約書の質を下げる
→ 売却不能・税務トラブル・家族間紛争の原因
❌ 不動産の信託を自己流でやる
→ 登記ミス・売却不可・評価額の誤り
❌ 税務確認を省略する
→ 贈与税・譲渡税・相続税のトラブル
最終まとめ
家族信託を安くするには、 「財産を絞る」「目的を絞る」「関係者を絞る」 この3つが最も効果的です。
逆に、 契約書の質・不動産・税務 この3つを削ると必ずトラブルになります。
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